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●ポルシェ914は、フォルクスワーゲンとの共同開発

ポルシェ914は、1976年に製造完了。
911シリーズの廉価版だった912の跡を継ぐモデルとして、フォルクスワーゲン
（VW）との共同開発により誕生した2シーターのミッドシップ・スポーツカー。
その成り立ちから「ワーゲン・ポルシェ」という呼び名でも名が知れてる。

フォルクスワーゲン譲りの1.7リッターフラット4を搭載するスタンダードの914と、
911 Tの2.0リッターフラット6を搭載する914/6の2モデル。

VW製パーツの流用によりコストダウン。
随所にポルシェならではの高いこだわりが詰まった914が1960年代後半に
開発され、1970年に販売をスタート。

ポルシェを代表する911より大幅に開発コストを削減しながらも高い走行性能を誇り、
北米地域を注視に高い人気を博した。

●わずか6年間しか生産されていないモデルでありながら、
今も世界中に根強いファンが存在

914は初年度1万629台・1971年2万1440台が生産され、
主に北米市場を中心として好調なセールスを記録したが、
VW会長に就任したルドルフ・ライディングがVW-ポルシェ販売会社を解消。

排ガス規制の強化や、第4次中東戦争を機に始まったオイルショックなどの様々な要素がからみ、
914は1976年に生産を終了。

914のボディサイズは、全長3985ミリ、全幅1650ミリ、全高1230ミリ。

基本的には軽量でバランスの取れたミッドシップ・スポーツ。

エンジンは全て空冷式水平対向エンジン。
エンジンとトランスミッションを911と前後逆にしたミッドシップエンジン配置とし、
質量を前後方向の中央に寄させて運動性能の向上を狙っている。

当初エンジンは1.7リッターと911Tに採用されていた2リッター。
水平対向6気筒の2種類が用意されたが、
6気筒の914/6は1972年に4気筒2リッターへ切り替えられ914/2.0に。
気筒モデルも1973年に1.8リッターへ排気量が拡大された。

914はポルシェにとっても〈ポルシェをメジャーにした〉クルマということで
重要なモデルであると位置づけられ、今でもレアな旧車として多くの熱狂的なマニアがいるのだ。

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