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●初代ポルシェ（ポルシェ356）とは？

1931年に創業され、近々創業90年を迎えるポルシェ。
そんなポルシェの始発点と呼べるモデルが「ポルシェ356」ポルシェの名を初めて冠したこの356。

「ポルシェ356」は、ポルシェ社が初めてその手で制作したスポーツカーであり、記念すべき初号機。

“356”の名前の由来は、開発時の社内コードネームから。
356の開発は、第2次世界大戦の混乱に巻き込まれたこともあり、
ポルシェの本拠地であったドイツ・シュトゥットガルトではなく、
疎開先のオーストリアのグミュントにて行われ、
グミュントの地で、物資難や資金難が続く中、初代ポルシェとなる356が完成。

ポルシェ356は長年にわたり製造・改良が行われたモデル。

356といっても実に様々なタイプがあり、大きくは４タイプ。

①ポルシェ356.001
「ポルシェ356.001」は、1948年に製造されたプロトタイプのスポーツカー。
事実上このモデルが“ポルシェ”の名を冠した初のモデルとなり、初代ポルシェに該当。
通称は“ポルシェNo.1”。ただしプロトタイプとなるため、1台しか生産されず。

②ポルシェ356/2
「ポルシェ356/2」は、1948年7月～製造された356の試作2号機。通称“グミュント”。
このタイプから量産車としての落ち着いたデザインに。
プロトタイプ以外に約49台生産。
なおこのタイプの最高馬力は35PS、最高速度は135km/hを記録。車両重量はわずか585kg。

④ポルシェ356（プレA）
「ポルシェ356」は、1849年～1955年までポルシェで製造されたシリーズ。
このシリーズを通称で“プレA”と呼ぶ。
このシリーズからようやくグミュントではなく
ポルシェの本拠地ドイツ・シュトゥットガルトでの生産が開始し、6年に渡り量産を行う。

それ以降は、ポルシェ356（プレA）をベースに、「ポルシェ356Aシリーズ」、
「ポルシェ356Bシリーズ」、「ポルシェ356Cシリーズ」と、大きく3回の改良が行われた。
ポルシェ356Cシリーズが生産終了となる1965年まで356の時代が続いたのだ。

●356があったからこそ911が生まれた

ポルシェ356Cシリーズは1965年に生産終了しますが、
その1年前の1964年、並行して開発を進めていた「ポルシェ911（初代901型）」がデビュー。
ポルシェ911は事実上、ポルシェ356の後継機として世に放たれた。
RRレイアウトを採用した新たなスポーツカーとして開発された911。
このモデルはその後のポルシェのイメージを決定づけ、その後のポルシェ社を牽引。
一般的には911シリーズが有名だが、その前段として356があり、
そのポルシェ356があったからこそ、ポルシェ911が生まれ、ポルシェの歴史が形作られてきた。

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位置付けられる貴重な外車。

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